沖縄の酔雲庵

沖縄二高女看護隊・チーコの青春

井野酔雲




創作ノート




沖縄戦関連年表 2 (昭和15年〜17年)




昭和15 1月

方言論争(標準語励行の掛け声)起こる。

1940 14

阿部内閣総辞職、16日、米内光政内閣成立。

15

静岡市大火、焼失5100戸。

21

イギリスの軍艦、千葉県沖で浅間丸を臨検し、ドイツ客を引致。

2月 2日

衆議院で斎藤隆夫の反軍演説が問題となる(3月7日議員除名処分)。

12

津田左右吉の『神代史の研究』など発禁(3月8日出版法違反で起訴)。

16

厚生大臣吉田茂、労働組合の自発的解消を議会答弁で要望。

3月 12

汪兆銘、和平建国宣言を発表(3月30日南京国民政府成立)。

23 5代市川左団次(61)没。
28 内務省、芸能人の外国名やふざけた名前の使用禁止(ディック・ミネ、藤原釜足、ミス・ワカナら16人改名)。
28

アルミ貨の10銭、鋳造決定。

4月 8日

『国民体育法』公布で中学入試の学科試験廃止。内申書、口頭試問、体力検査だけとなる。

8日

石炭配給統制法公布。

10

政府、米穀強制出荷命令を発動。

15

新聞4社のニュース映画部門合併し、日本ニュース映画社設立。

24

米・みそ・醤油・塩・マッチ・木炭、砂糖など10品目の切符制を決定。

4月

川端龍子他12人、大陸戦線派遣(陸軍省)、以後、従軍画家増加。

5月 1日

東京放送管弦楽団、NHK専属となる。

3日

外米6割混入米配給(東京)。

10

若狭町に那覇市立第二商業学校開校する。

5月

報国債権(1万円富くじ)発売。

6月 10

イタリア、英・仏に宣戦布告。

14

東京、隅田川に勝鬨橋(シカゴ式双葉跳開式)が完成。

14

パリ陥落(17日ペタン内閣成立して対独降伏)。

18

修学旅行全面中止。

22

東京銀座で初の防空訓練実施。

22

独仏休戦協定調印。

24

近衛文麿、枢密院議長を辞し、新体制運動推進の決意を表明。

24

暴利行為等取締規則改正公布(価格表示義務づけ)。

6月

日本軍、宜昌攻略。重慶大爆発。

6月

絶対音感教育採用、ドレミ階名唱法をハニホヘ音名唱法に改正。

7月 2日

フランス政府、ビシーに移転。

6日

奢侈品の製造販売を制限。

6日

社会大衆党解党。

7日

贅沢品製造販売禁止規則(7.7禁令)が公布。全国の婦人団体が《忠告隊》を組織し『贅沢は敵だ!』のスローガンを立てて街頭に進出、『贅沢な服装は謹みましょう』のビラを道行く人に配った。この頃、米、砂糖、マッチなど14品目が統制品となる。

7日

藤田嗣治、フランスより帰国。

8日

日本労働総同盟解散。

10

左翼出版物弾圧強化、130余点発禁、紙形押収、古本屋在庫本検索。

22

第二次近衛内閣成立。

26

閣議で基本国策要綱決定(大東亜新秩序、国防国家の建設)。

27

大本営政府連絡会議が武力行使を含む南進策を決定。

27

スパイ容疑で英国人多数を逮捕。

8月 1日

東京で飲食店の米飯使用を禁止。

2日

八路軍(40万)、華北で大規模な攻撃を開始。

8日

ドイツ軍、イギリス本土に空襲開始。

8日

紀勢西線(和歌山〜紀伊木本間)全通。

15

民政党解党(全政党の解党完了)。

21

トロッキー、亡命先のメキシコで暗殺される。

25

賀川豊彦を反戦的平和論で渋谷憲兵隊が拘引。

30

学生・生徒が平日に映画・演劇を鑑賞することを禁止。

9月 7日

ドイツ軍、ロンドンを猛爆撃、以後、夜間65日間続く(ブリテンの戦い)。

9日

金の強制買い上げ決定。

11

内務省、部落会・町内会・隣保班・市町村常会整備要綱を通達。

12

5代中村歌右衛門(76)没。

13

講談落語協会、艶笑・博徒・毒婦・白波物、口演禁止。

23

日本軍、北部仏印に進駐。

26 『国民体育法』により、女師・一高女で、走、投(短棒)、跳、強歩、重量運搬の体力査定が行われるようになる。
27

日独伊3国同盟調印。

27

東宝移動文化隊結成。

10 4日

砂糖・マッチ配給統制規則公布。11月1日、切符制全国実施。

12

大政翼賛会(総裁、近衛文麿)設立。

24

米穀管理規則公布(町村別割当供出制の実施)。11月1日施行。

31

ダンスホールが閉鎖される(東京)。

10

国勢調査、沖縄県の人口574579人。

11 2日

大日本帝国国民服令、公布。

3日

優良多子家庭、表彰。

5日

ルーズベルト、米大統領3選。

10

紀元2600年祭。奥武山公園で全女学校のダンスや演技の奉祝催しが盛大に行われる。提灯、旗行列、音楽行進など多彩。赤飯用もち米特配。

16

松竹移動演劇隊結成。

23

大日本産業報告会創立。

12 6日

情報局管制公布。

10

大政翼賛会沖縄支部、発会式。

12

県『聖旨奉答沖縄県教育者大会』を開き『沖縄県教育者信条』を定める。

女師では『大国民育成ノ任ヲ全ウスベキ人物ノ錬成』、一高女では『大国民タルノ矜恃』『皇国女子ノ婦徳ノ錬成』と教育方針を示し、『皇国道ノ修練』『聖旨奉戴』『興亜聖業ノ翼賛』『完全教育』を強調。

20

沖縄日報・沖縄朝日新聞・琉球新報、統合されて『沖縄新報』となる。

・内務省、警視庁が出版統制強化を推進。

・東京市内に『ぜいたくは敵だ』の看板立てられる。

・国鉄駅の標示板、タバコ名から英語を追放。

・国民服普及。
・流行歌『暁に祈る』『荒鷲の歌』『紀元二千六百年』『隣組』『湖畔の宿』『蘇州夜曲』『名月赤城山(東海林太郎)』『大利根月夜(手田端義)』『目ン無い千鳥(霧島昇)』『誰か故郷を想わざる(三橋美智也)』『別れ船(田端義夫)』

・日本映画『歴史』『風の又三郎』『支那の夜』『燃える大空』『小島の春』

・外国映画『民族の祭典(独)』『美の祭典(独)』『駅馬車(米)』

昭和16 1月 1日

ニュース映画上映を全国で強制実施。

1941 8日

東条陸相、『戦陣訓』を示達。

16

大日本青少年団結成。

22

女師・一高女、強歩鍛練会(上級10里、中級8里、初級6里)を実施。

2月 11

李香蘭(山口淑子)日劇に出演、観客殺到し警官出動。

21

貯蓄・報国債券をタバコ屋でも売り出す。

26

内閣情報局、雑誌編集部に執筆禁止者のリストを内示(リベラリストなど)。

2月

下村湖人『次郎物語』青年に連載。

3月 7日

左翼系出版物約600点、一括発禁。

10

治安維持法、改訂(予防拘禁制を追加)。

18

美唄炭鉱でガス爆発、死者170人。

28

企画院事件(和田博雄ら検挙される)。

29

東京で『防空壕ごっこ』の少年3人、生き埋めになって死亡。

4月 1日

皇国民の錬成を主眼に『国民学校令』公布。小学校を国民学校と改める。男子生徒に柔道、剣道、相撲、女子生徒には弓道、なぎなたが正課となる。

1日

米穀配給、通帳制。外食券制実施(6大都市)。米1人1日2合3勺。

5日

木炭、酒も配給通帳制実施。

13

日ソ中立条約調印(モスクワ)。

16

ハル国務長官と野村大使による日米諒解案決まる。

4月 新入生からセーラー服がへちまえりに変わる。髪形も一年生おかっぱ、二年生分け髪、三年生分けて結ぶ、四年生三つ編みとなる。
4月

西岡一義、女子師範校長・一高女校長になる。

4月

国民学校で新教科書の使用開始(1〜2年生)。

5月 6日

ソ連首相にスターリン就任。

15

予防拘禁所管制公布。

5月

たばこ販売1人1個と限る(東京)。

6月 9日

日本移動演劇連盟結成式(情報局監督下)。

22

独ソ開戦。

24

日本基督教団創立(プロテスタント各派合同)。

27

ユーゴ人民解放パルチザン部隊創設。

28

徳田秋声『縮図』〜9月15日(都新聞)、情報局の圧力で中断。

7月 1日

全国の隣組、一斉に常会を開く。放送に『常会の時間』を新設。

2日

御前会議で対ソ戦準備、対米英戦も辞せずの方針を決定。

2日

関東軍特別演習(関特演)発動。

13

厚生省、団体旅行、体育大会、競技大会の中止を通達。

16

第二次近衛内閣総辞職。18日、第三次近衛内閣成立。

16

3等寝台車廃止、食堂車削減(鉄道省)。

21

文部省、『臣民の道』を刊行、全国の学校に配付。

25

アメリカ、在米日本資産を凍結(27日までに英・比・蘭印も同様の措置)。

28

日本軍、南部仏印に進駐(銀輪部隊活躍)。

7月

小学教科成績表記が優良可となる。

8月 1日

アメリカ、石油その他重要物資の対日輸出停止。

2日

大政翼賛会、みそぎ錬成講習会を開く。

14

ルーズベルト米大統領とチャーチル英首相がニューファウンドランド沖に停泊中の英戦艦プリンス・オブ・ウェールズ号上で会談を行う(大西洋会談)。

20

高村光太郎『智恵子抄』刊行。

30

大学に軍事教練担当の現役将校配属。

9月 1日

砂糖・マッチ・小麦粉・食用油、集成配給切符制実施。

4日

翼賛壮年団結成。

20

街頭写真屋流行、警視庁、自粛要望。翌年全廃。

10 1日

乗用車のガソリン使用を全面的に禁止。

4日

臨時郵便取締令公布(外国郵便検閲など)。

15

スパイ容疑で尾崎秀実検挙、続いてゾルゲも検挙(ゾルゲ事件)。

16

第三次近衛内閣総辞職。

16

大学・専門学校・実業学校の修業年数を臨時短縮。16年度3か月繰り上げ卒業。

18

東条内閣、成立。

11 5日

御前会議で対米最終交渉案と帝国国策要領(12月初旬開戦)を決定。

7日

東条首相施政方針演説、録音放送(議会放送第一号)。

22

国民勤労報国協力令公布。男子1440歳、未婚女子1425歳、勤労奉仕義務法制化。

23

ソプラノ歌手関屋敏子自殺(38)。

26

アメリカ、ハル・ノート提出。

11

軍報道班として文学者徴用始まる(井伏鱒二、高見順、石川達三ら多数、マレー、ビルマ他、各方面に動員)。

12 1日

新聞共販制発足。

8日

日本軍、ハワイの真珠湾を攻撃し、同時にマレー半島に上陸を開始する(太平洋戦争始まる)。

《日仏印軍事協定》が締結される。

野村・来栖両大使、ハル米国務長官に日米交渉打ち切りを通告する。

日本政府、米英両国に対し宣戦を布告。米英両国政府も対日宣戦を布告する。

8日

新聞・ラジオ、天気予報・気象報道中止。

8日

情報局、新聞社・通信社に対し、大本営発表以外の戦況報道を禁止。

8日

『ニュース歌謡放送』開始(戦果発表後、2、3時間で作詞作曲して放送)。

8日

米国映画の8支社に閉鎖命令(映画フィルム差し押さえる)。

9日

中華民国政府、日独伊3国に対し宣戦を布告する。

9日

『非常措置』として全国215人検挙、150人を予防検束。また在日朝鮮人123人を検挙。

10 日本軍、マレー沖海戦で英国東洋艦隊主力のプリンス・オブ・ウェールズとレパルスの両戦艦を撃沈する。
10

日本軍、グアム島を占領する。フィリピン北部に上陸する。

10

大政翼賛会沖縄支部が発足する。

10

東京の新聞通信8社主催の《米英撃滅国民大会》が挙行される。

10

ラジオによる全国一斉臨時隣組常会。

11

独伊両国政府、米英に対し宣戦を布告する。

対米英戦共同遂行・単独不講和の《日独伊3国協定》が締結される。

12

閣議、戦争の名称を《支那事変》を含めて《大東亜戦争》とすることを決定する。

16

《国民徴用令》が強化される。

日本軍、英領ボルネオに上陸する。

16

戦艦『大和』完成。

18

日本軍、香港に上陸する。

19

《言論出版集会結社等臨時取締法》が公布される。

《戦時犯罪処罰特例法》が公布される。

20

日本軍、フィリピンのミンダナオ島に上陸する。

21

日本とタイ国間に同盟条約が調印される。

22

ワシントンでルーズベルト米大統領とチャーチル英首相の戦争指導会議が始まる。

日本軍、フィリピンのリンガエン湾に上陸する。

22

那覇近郊の全女学校生徒、毎週月曜日、連隊区司令部で書類整理の手伝いに動員されるようになる。

23

日本軍、ウェーク島を占領する(大鳥島と改称)。

25

日本軍、香港を占領する。

26

英華、軍事同盟を調印する。

27

《農業生産統制令》が公布される(1942年1月10日より施行)。

・開戦後、朝鮮では朝鮮人キリスト教徒で神社参拝に反対する者など2000余人投獄される(獄死50余人)。

・防空頭巾、もんぺ、ゲートルなどの非常時服浸透。

・和服の長袖追放運動盛んとなる。

・生活費高騰、前年比31%高。

・東京でタバコが一人一個売りに。

・流行歌『めんこい小馬』『長崎物語』『そうだその気』

・国策映画『白蘭の歌』『支那の夜』『蘇州夜曲』『熱砂の誓い』などに主演した李香蘭、ブームとなる。

・日本映画『みかへりの塔』『戸田家の人々』『馬』『江戸最後の日』

・外国映画『勝利の歴史(独)』『ジェロニモ(米)』『スミス都へ行く(米)』

昭和17 1月 1日

全国で食塩の通帳制配給とガス使用量割当制が実施される。

1942 1日 連合国(26カ国)、ワシントンで連合国共同宣言に調印し、日独との単独不講和・大西洋憲章の原則を確認する。
2日

閣議、毎月8日を《大詔奉戴日》とすることを決定する(興亜奉公日は廃止)。

2日

本間雅晴中将指揮の第14軍、フィリピンの首都マニラを占領する。

3日

蘭印に米英蘭豪(ABDA)連合司令部(ウェイベル英将軍指揮)が設置される。

8日

第一回大詔奉戴日。

10

日活の製作部門、新興キネマ、大都映画が合併、大日本映画製作叶ン立。18日、大映鰍ニなる。

11

日本軍、クアラルンプールを陥落させる。

日本、オランダに対し宣戦を布告する。

16

《大日本翼賛壮年団》が結成される。

18

ベルリンで《日独伊軍事協定》が調印される。

19

日本軍、ビルマに侵攻する。

20

商工省、《繊維製品配給消費統制規則》を公布する。

20

ナチ(ハイドリヒ、アイヒマン)、ユダヤ人(1100万)殺害を最終解決と決定。

21

東条首相、大東亜共産圏の方針を宣言する。

23

日本軍、ビスマルク諸島のラバウルに上陸する。

23

沖縄の護国神社竣工。

24

《沖縄県翼賛壮年団》が結成される。

日本軍、セレベス島に上陸する。

25

タイ、米英に対し宣戦を布告する。

27

米英、戦時経済3協定を公表する。

31

日本軍、アンボン島に上陸する。マレー半島のジョホールバールを占領する。

2月 1日

衣料の点数切符制実施(1人都市100点、地方80点《背広50、ワイシャツ12点他》)。

米機動部隊、マーシャル群島に来襲する。

1日

みそ、醤油切符制配給実施。

2日

愛国・国防婦人会等が統合され《大日本婦人会》が発足する。

5日

《日本新聞会》が設立され新聞の編集統制が強化される。

6日

米英両国の軍部、合同参謀本部団を結成する。

14

日本軍、スマトラ島のパレンバン油田地帯を占領する。

米英、ワシントン会議を開催する。

15

日本軍、シンガポールを攻略する(昭南島と改称)。この日から3月末にかけ6500人の華僑を逮捕、うち5000人を処刑。

16

東条首相、《東亜解放》を宣言する。

18

《大東亜戦争戦捷第一次祝賀国民大会》が開催される(酒、菓子、あずきが特配)。

18

陸軍宣伝班員徴用(三木清他)、南方派遣。

19

沖縄放送局、放送を開始する。

20

陸軍刑法、海軍刑法改正公布(戦時強姦罪新設)。

21 主要食糧農産物流通の全国的国家管理を目的とする《食糧管理法》が公布される(7月1日より一部施行)。
23

日本軍、バリ島を占領する。

23

翼賛政治体制協議会結成。

27 スラバヤ沖海戦(ジャワ島のスラバヤ沖で高木武雄中将指揮の日本艦隊と米艦隊との太平洋戦争最初の艦隊戦)。
3月 1日

日本軍、ジャワ島上陸。

4日

米機動部隊、南鳥島を砲爆撃する。

5日

東京に最初の空襲警報発令。

6日

女師・一高女、心身鍛練のため17里行軍を実施。隔年恒例行事となる。

6日

特殊潜航艇で戦死した9軍神を発表。軍神加藤建夫隼戦闘隊長戦死発表。

7日 大本営・政府連絡会議、《今後採るべき戦争指導の大綱》を決定し、進攻作戦一段落後の方針が決まる。
8日

日本軍、ビルマのラングーンを占領する。

9日

ジャワの蘭印軍が降伏、今村均中将、バンドンに入城する。

17

マッカーサー米極東軍司令官、フィリピンを脱出し、オーストラリアのダーウィンに到着する。

3月

フィリピンで抗日人民軍結成。

3月

戦争記録映画製作員、南方出発(藤田嗣治、小磯良平、安田靫彦、川端龍子他)。

4月 1日

ラジオ番組に『陸軍の時間』『海軍の時間』設置。

11

バタアン半島占領。その後、捕虜移動中多くの米兵・フィリピン兵死亡(バタアン死の行進)。

17

アナウンサーを放送員と改称。

18

米ドゥーリットル隊、東京・名古屋・神戸を初空襲する。

19

マッカーサー、南西太平洋方面総司令官に就任する。

24

尾崎行雄、不敬罪で起訴される。

30

21回総選挙(翼賛選挙)。

4月

全出版物発行の承認制実施。

5月 1日

日本軍、ビルマのマンダレーを占領する。

5日

大本営、ミッドウェー島・アリューシャン列島の攻略を命令。

7日

日本軍、フィリピンのコレヒドール島を占領する(南方進攻作戦が一段落)。

日本軍、東南アジア全域をほとんど制圧する。

7日

珊瑚海海戦で日米の空母同士による最初の航空戦が展開される。

米空母『レキシントン』沈没、日本空母『祥鳳』沈没。

7日

ヒトラー著・真鍋良一訳『我が闘争』上巻。

9日

金属回収令により全国で寺院の仏具・梵鐘等が強制的に供給を命じられる。

11

萩原朔太郎(57)没。

13

米西部海岸の日本人、立ち退きを命じられる。

13

企業整備令公布。

15 大政翼賛会が全国的に改組され、国民組織、国民運動の全てが翼賛会傘下に統合され、国民統制の中核機関となる。
20

《翼賛政治会(会長阿部信行)》が結成される。

21

第一回芸術院賞授章式(小磯良平、高村光太郎、川田順)。

26

文芸家協会が解散、《日本文学報国会(会長徳富蘇峰)》が結成される。

チャーチル英首相、モロトフソ連外相、ロンドンで英ソ20年間同盟条約に調印する。

29

小磯国昭大将、朝鮮総督に就任する。

29

与謝野晶子(65)没。

6月 5日 ミッドウェー海戦で南雲忠一中将指揮の日本艦隊、大敗を喫す。日本は『赤城』『加賀』など4隻の空母と重巡1隻、航空機322機、人員3500人を失い、戦局の一台転機となる。米軍の被害は空母『ヨークタウン』と駆逐艦各1、航空機150機、人員307人。
7日

日本軍、キスカ島上陸。

8日

日本軍、アッツ島無血占領。

8日

割増金付切手債券(弾丸切手)発売。

11

山陽本線関門トンネル竣工。

16

中西功ら満鉄共産党グループ検挙。

26

大日本婦人会県支部の結成式を行う。

7月 8日

高等女学校の英語を随意科目に、週3時間以内と通牒。

8日

海軍技術研究所の物理懇談会第一回会合、原子爆弾、強力電波などで協議。

11

大本営、ミッドウェー敗戦の結果、南太平洋進攻作戦の中止を決定する。

12

全国中等学校野球大会中止を発表(朝日新聞社)。中止の経緯で当局を非難。

24

言論統制の徹底と新聞用紙の節約のため、日本新聞会の音頭で1県1紙制が施かれる。

7月

女師・一高女、与儀練兵場で実弾射撃訓練始まり、脱臼する者も出た。

7月

義勇託児所開設され、県下全女学校生徒を夏休みに駆り出すようになる。

7月

日本軍、ガダルカナル島に進出し飛行場建設を始める。

8月 7日

米軍1万9000人、ガダルカナル島に上陸し最初の反抗作戦を開始する。

8日

ガダルカナル島周辺海域で第一次ソロモン海戦が行われる。

12

モスクワで英米ソ3国会談が開催される(チャーチル、ハリマン、スターリンが参加)。

13

アメリカ、原子爆弾製造計画(マンハッタン計画)開始。

14

部落会・町内会・隣組を大政翼賛会の下部組織に編入。

21

ガダルカナル島奪回のため上陸した日本の一木支隊、900人中800人を失い敗退する。

21

閣議で18年度から中学・高校・大学予科の学年を一年短縮すると決定。

22

独軍、スターリングラード攻撃開始。

24 第二次ソロモン海戦(南雲中将指揮の第3艦隊、ガダルカナル島の北方でフレッチャー少将の機動部隊と対戦する)。
25

NHK、『前線銃後を結ぶ』を放送開始(録音による将兵と留守家族の音信)。

27

西日本に台風、死者891人、全壊33283戸。

9月 1日 閣議、《大東亜省》の設置を決定する。その決定に東郷茂徳外相が反対して辞任し、東条首相が外相を兼任する。
12

細川嘉六、共産党再建容疑で検挙(以後、横浜事件として発展)。

16

外国人宣教師らを抑留所に強制収容。

26

陸軍省、《陸軍防衛招集規則》を公布する。

9月

八重山の平得海軍飛行場の建設が始まり、作業に住民が徴用される。

青壮年の国民登録が実施される。

10 11

国鉄、時刻呼称に24時間制を採用。

24

ガダルカナル島で日本軍第2師団、総攻撃を開始する(10.26敗退)。

大本営、アッツ島方面の兵力増強を命令する。

26

ガダルカナル島の攻防をめぐり、近藤信竹中将指揮の第2艦隊とキンケイド少将指揮の米機動部隊がサンタクルーズ諸島沖で対戦する(南太平洋海戦)。

11 1日

大東亜省を設置、行政簡素化をはかる。

2日

北原白秋(58)没。

7日

鉄道省、乗車券制限発売、乗越禁止を指示(行楽旅行、買出し抑制措置として)。

8日

米英連合軍、北アフリカに上陸。

14

第3次ソロモン海戦。近藤中将指揮の第2艦隊とリー少将指揮の米機動部隊が対戦し、3日間の海戦で日本軍は敗退する(南太平洋での日本連合艦隊の最後の大海戦)。

15

関門トンネル下り線開通。

19

ソ連軍、スターリングラードで挟撃作戦による大反撃を開始する。

20

情報局、愛国百人一首を発表。

11

商品不足により百貨店の売場が縮小、会社事務所に提供。

11

沖縄県、標準語純正化のため『会話読本』を国民学校へ配布する。

12 3日 第一回大東亜戦争美術展(藤田嗣治『十二月八日の真珠湾』『シンガポール最後の日』中村研一『コタバル』他)。
8日

ニューギニアのバサブアで日本軍玉砕。

10 御前会議、《当面の戦争指導上作戦と物的国力との調整並びに国力の維持増進に関する件》を決定する。
15

沖縄県食糧営団が設置される。

21

御前会議、《大東亜戦争完遂のための対支処理根本方針》を決定する。

23

内閣情報局、《大日本言論報国会》を発足させる(会長徳富蘇峰)。

31

大本営、ガダルカナル島撤退を決定。

・行楽、買い出し抑制のため、切符販売を制限。

・かつぎ屋現れる。

・少年雑誌の表紙も軍国調になる。

・結核予防・BCG接種、一般化。

・流行標語『欲しがりません勝つまでは』

・出征兵士を『勝ってくるぞと勇ましく‥‥‥』と歌い、ノボリや小旗を打ち振り『バンザイ』を連呼して見送った。

・酒、ビールの製造制限が実施される。

・富田常雄『姿三四郎』

・流行歌『湯島の白梅(戦前のタイトルは婦系図の歌、小畑実・藤原亮子)』『空の神兵』『月月火水木金金』『新雪』

・日本映画『ハワイ・マレー沖海戦』『マレー戦記』『空の神兵』『ビルマ戦記』『父ありき』




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